Exclusive Members-Only
Private Clubs in NYC are Booming!

飲食業界が不振の中、セレブや富裕層相手に大儲け!、
NYCのエクスクルーシブな プライベート・メンバーズ・クラブ

Published on 3/8/2024


レストラン業界の大半が未だにパンデミックのダメージから完全に立ち直れない中、急成長を遂げているセクターがプライベート・クラブ。
昨年初夏にテイラー・スウィフトがエラス・ツアーでNYを訪れた際、当時2ヵ月だけ交際していたマティ・ヒーリーとテイラーがディナーを楽しんだのが、 ザ・クラブ・アット・カーサ・チプリアーニというプライベート・クラブ(写真上)。 テイラーのデート報道によって、初めてチプリアーニがプライベート・クラブを経営していることを知ったニューヨーカーは少なくなかったけれど、 数日後にテイラーが友人であるシンガー、エド・シーランとランチを楽しんだのも、 ゼロ・ボンドストリートという また別のプライベート・クラブ。
このことからも分かるように、今やセレブリティや富裕層の社交の場となっているのがプライベート・クラブ。 今、プライベート・クラブがもてはやされる理由は、まず貧富の差が開いたことにより、 富裕層が自分と同等、もしくは自分以上の資産を持つ選ばれた人々と同じ空間で過ごしたいと考えるようになったこと。
またセレブリティやビジネス・エグゼクティブはプライバシーが守られるスペースで食事やナイトアウトを楽しみたいと考えており、 写真撮影を禁止のルール等が設けられているプライベート・クラブは有難い存在。 実際にザ・クラブ・アット・カーサ・チプリアーニでは、テイラーとマティの2ショットを撮影したメンバーが2人除名処分に追い込まれており、 そんな秩序やセキュリティはプライベート・クラブだからこそ成り立つのだった。




近年のプライベート・クラブのサクセス例と言えば、1995年にロンドにオープンし、その後NYのミートパッキング・ディストリクトに進出し、 TV版の「セックス・アンド・ザ・シティ」にも登場したソーホー・ハウスが挙げられるけれど、 オリジナル・コンセプトは若い金融のメガリッチが、ファッションやメディア業界とのコネクションを作るためにオープンしたクラブ。 そのためどんなにお金があっても堅苦しい業界で働く人には審査が厳しく、モデルやヴォーグ誌のエディター等のような職種で、 2人以上の既存メンバーからの紹介があれば、比較的簡単に審査に通ってメンバーになれたのが当時のソーホー・クラブ。 その審査基準で実現していたのがヒップでエッジーなメンバーで溢れた活気のある社交場としてのラウンジであったけれど、 やがてソーホー・ハウスが世界各都市に展開を広げ、メンバーシップのハードルを大幅に下げたことから 経営が大きく傾いたのは周知の事実。
その失敗例もあって、昨今人気のプライベート・クラブは限られた人々にしかアクセスできないエクスクルーシビティをウリにする傾向が極めて顕著。
前述のザ・クラブ・アット・カーサ・チプリアーニ(写真上)は、ヴェニスのハリーズ・バーを発祥地に、現在世界の主要都市でレストランを経営するチプリアーニ・グループが NYとミラノにオープンしたメンバーズ・クラブ。NYの施設内にあるフィットネス・センター&スパ、ホテルはメンバーでなくても利用が可能。 しかし社交場である”ザ・クラブ”は選ばれたメンバーだけが利用出来るエクスクルーシブなスペース。 イースト・リバーとブルックリン・ブリッジが眺められるウォーター・フロントのリッチを生かした広いペースには、 チプリアーニ・レストラン、バー&ラウンジ、アウトドア・テラス、ジャズ・カフェ、ルーフトップの施設等があり、メンバーためのプライベート・イベントも頻繁に開催。 メンバーシップ・フィーはNYのみのアクセスであれば、年会費3900ドルで、イニシエーション・フィーが2000ドル、 ミラノとNYの双方が利用出来るグローバル・メンバーシップは 年会費5000ドル、イニシエーション・フィーが2000ドル。 若いメンバーを増やす目的で、それぞれに30歳以下を対象としたジュニア・メンバーシップが用意されていて、 そちらはイニシエーション・フィーは同額であるものの年会費はNYのみメンバーシップで2500ドル、グローバル・メンバーシップが4000ドルにディスカウント。
もちろん毎回利用する度に、これらとは別に食事やドリンク、サービス料金を支払うのは言うまでもないのだった。




テイラーがエド・シーランとランチを楽しんだゼロ・ボンド(写真上)は、メンバシップ・フィーが750〜5000ドルまでにクラス分けされていて、イニシエーション・フィーも2750〜4400ドル。 Metガラのアフターパーティーが行われただけあって、キム・カーダシアン、レオナルド・ディカプリオ、近隣に住むジジ・ハディドといったセレブリティやファッション業界のメンバーが多く、 レストラン、ラウンジ、ライブラリーまで充実したハイエンドの空間が楽しめるクラブ。
ソーホー・ハウスの共同設立者だったニック・ジョーンズも、”The Ned Nomad/ザ・ネッド・ノーマッド(写真下、左側)”という新しいプライベート・クラブをオープンしていて、 ここはノーマッド・ホテルの中にあって、かつてはイレブン・マディソン・パークのシェフ、ダニエル・ハムがレストランとバーを経営していたスペース。 インテリアはほぼ当時のままの落ち着いたホテル・ラグジュアリー。イニシエーション・フィーが1500ドル、年会費が5000ドルとなっているのだった。
プライべート・クラブは宿泊施設やスパ&フィットネス・センターの利用がメンバーシップの特典に含まれるケースが多いとあって、 ホテル内にオープンするケースが多く、ホテル側にとっては そうすることでリッチなニューヨーカーにホテルを利用してもらえるのは大きな魅力。
ミートパッキング・ディストリクトにある、かつてのトレンディ・ホテル、ガンズブール内にも ”Seven24 Collective/セヴン・トゥエンティフォー・コレクティブ(写真下、右側)”というプライベート・クラブがオープン。 イニシエーション・フィーは1000ドル、メンバーフィーは年間3200ドルで、 近隣に住むアーティストや金融関係、ファッション業界の人々が、ミーティングや仕事のために書斎スペースを利用したり、 交友関係を広げるためにメンバーズ・オンリーで行われるエキジビジョンやディスカッション、クラス等に参加するケースが多いとのことなのだった。






これら以外にも昨年オープンした アマンNY内にも プライベート・クラブがあって、メンバーシップ・フィーは1万5000ドル、イニシエーションは何と20万ドルという地方の住宅の頭金のお値段。 要する庶民がローンを組んで家を買うお金で、富裕層はプライベート・クラブのメンバーになっている状況。
プライベート・クラブはNYだけでなく、ロサンジェルスではセレブ・シェフ、ウルフギャング・パックのメニューを提供するザ・ブライトリー、フィラデルフィアではマーク・ヴェトリのグルメ・キュジーヌが味わえる フィトラー・クラブ、そしてマイアミにはサクセスフルな大手レストラン・グループ、メジャー・フード・グループが経営するZZ’sスシ・バーなどが 大人気を博しているけれど、そのZZ’sは NYではZZ’s クラブというネーミングで ニューヨーカーに不人気のハドソン・ヤーズ内に 昨年プライベート・クラブをオープンしたばかり(写真上左)。 こちらはイニシエーション・フィーが2〜3万ドル、メンバーシップ・フィーが1万ドルで、施設内には同じレストラン・グループ傘下の人気店、 Carbone/カルボーンの プライベート・レストランもあって、それがメンバーシップにステータスを与えているのだった。
ここまで新しいクラブがどんどん乱立すると、古くからあるクラブは「年寄の溜まり場」的な扱いされがちであるけれど、それを2023年9月の新ロケーションへの移転&再オープンで 払拭したのが古参クラブ、The Core Club/ザ・コア・クラブ(写真上右)。イニシエーションが1万5000〜10万ドル、メンバーシップ・フィーが年間1万5000〜1万8000ドルという同クラブは、 2005年に66 East 55th Streeにオープンしたプライベート・クラブ。 メンバーの年齢層はここに御紹介するクラブの中では最も高く、メンバーシップは 「建築、アート、銀行、金融、バイオテクノロジー、ファッション、ホスピタリティ、エンターテイメント、スポーツなど、ザ・コア・クラブが定めた13の業界で、ある程度の成功を収めた人材」というのが審査基準。とは言ってもこれだけのメンバーシップ・フィーとイニシエーションを払おうという人で、紹介者が居れば 大体OKというのが実際のところ。
株式市場やビットコイン価格が上昇し、富裕層が2024年のブル市場で益々財力を増すと見込まれるだけに、 セレブリティや富裕層を相手にするプライベート・クラブのビジネスも、更にブームが加速することが予想されるのだった。

"Casa Cipriani" 10 South St, New York, NY 10004
"Zero Bond" 0 Bond St, New York, NY 10012
"The Ned Nomad" 1170 Broadway, New York, NY 10001
"Seven24 Collective" 362 West 13th St, New York, NY 10014
"Aman New York" 730 5th Ave, New York, NY 10019
"ZZ’s Club" 37 Hudson Yards, New York, NY 10001
"Core Club" 711 5th Ave, New York, NY 10022


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