SNSとリッキズム・カルチャーの影響で、Z世代の若者が美容整形、美容施術によるルックス改善をする傾向にあるけれど、
「整形手術並みに顔を美化する注入トリートメン」として、中国の若い世代でもてはやされ、テスティモニアルの
ビフォア&アフター画像がSNS上でヴァイラルになっていたのが、Growth Factor/グロース・ファクター(成長因子)。
注入することで 顔が引き締まり、目鼻立ちがくっきりし、特に顎のラインが細く引き締まり、
今時の若者が憧れる流行り顔なれる効果を謳っているのがグロース・ファクター。
美容クリニックに問合せが殺到する様子がレポートされたけれど、実は外用薬であるグロース・ファクターの注入は本来は違法行為。
そのためこの注入トリートメントを行うクリニックは、胡散臭いイメージがあるけれど、頭を冷やせば
どんな経緯で顔が劇的に変わるかを示すビジュアルは存在せず、殆どのビフォア&アフター写真が同じバックグラウンド、同じ服装とアクセサリーで撮影されていることに気付くはず。
そのため、出来過ぎたビジュアルに疑いを持って「このトリートメントは信用できない」と疑心暗鬼になる人々は最初から多かったとのこと。
やがてSNS上でレポートされるようになったのが グロース・ファクターを注入した女性達が訴える恐ろしい副作用、”バブル・フェイス”。
これは、額や頬の皮膚がパンパンに盛り上がる症状で、時に顎や鼻が極端に下に向かって伸びるケースもあるとのこと。
これが起こるのはグロース・ファクターを注入して1~2年後と言われ、劇的に美しくなった顔がある日突然膨れ上がるとのこと。
その原因は、グロース・ファクター(成長因子)がその名の通り、若い皮膚組織の中で成長し続けるためで、
膨らみを除去しようと、その刺激によって成長が更に加速されてしまい、複数の施術が必要。
中国のSNS上ではバブル・フェイスの副作用をレポートするポストがヴァイラルになっていったという。
中でも注目を集めていたのは写真上の女性インフルエンサー。彼女は自分のルックス・コンプレックスを何百回もの施術で解消し、
自分が望む小顔のベイビー・フェイスを手に入れた様子をSNS上で公開し続けた存在。当初グロース・ファクターの効果に大満足だった彼女は、
再び施術を受けた際に、グロース・ファクターがヒアルロン酸に反応して膨れ上がったとSNS投稿に投稿。
顔を元に戻すために何度も手術を受けるうちに、右目の周りの筋肉が麻痺し、右目が完全に開かない状態になった被害も報告。
「グロース・ファクターを注入するような胡散臭いクリニックには行かないように」と警告。
かつての美少女ルックスを失ってからも、回復のプロセス等をSNSに投稿し続けけて同情とサポートを集め、以前同様のフォロワー数をキープしているのだった。
これを受けて、メインストリーム・メディアでもグロース・ファクターのリスクが警告されるようになったけれど、
その後も”グロース・ファクター”を名乗らないだけで、同じ成分が安価な美容クリニックに広く流通しており、そのトリートメントがSNS上で安価でプロモートされ続けており、
それを社会問題として捉える声が徐々に浮上しているのだった。
しかしその後にSNS上に浮上したのが、この一連の施術、副作用、被害、違法トリートメントが野放しの美容業界という
流れの全てが、収益目的のフェイクだという指摘。
そもそも前述のインフルエンサーは、美容整形で手に入れたという美少女顔自体がフォトショップによる作り物。
生成AIが無い時代の修正なので、顎のラインが不自然にぼやけたり、不自然な輪郭が描かれている稚拙な画像。
右から2番目のグロース・ファクターの副作用で顎が伸びた様子も、毛穴やシミに着眼すると、画像が顎の部分のだけ縦に引き伸ばされた状態。
一番右の、バブルフェイスで頬が固まった画像もほうれい線や、目に掛かる頬のラインが、フォトショップと言うにはあまりに白々しいレベルで描かれているのは一目瞭然。
すなわちグロース・ファクターのビフォア&アフターのビジュアルだけでなく、注入を受ける前の美少女顔も、バブルフェイスの被害者顔も
全てSNS収益を狙ったフェイクと見られ、同様のフェイクや小細工は仕事が無い若い世代が世界各国で行っていること。
しかし例えフェイクの応酬であっても、グロース・ファクター注入のリスクを警告する目的は果たされており、それが何とも皮肉な展開と言われるのだった。


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