Aug. Week 1, 2026
Jean Chain, Bag Chain
ジーンズ・チェーン、 バッグ・チェーン
ラグジュアリー・ブランドの売り上げ低迷が伝えられる中、2026年第2四半期に前年比3%増の195億2,000万ユーロの売り上げを記録したのがLVMH。
売り上げを牽引したのは引き続きティファニーを始めとするジュエリー部門、そして2年ぶりに黒字に転じたファッション・レザーグッズの売り上げで、
国別ではアメリカでの売り上げが好調。ブランド別ではジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ・ディレクターに就任した結果、黒字に転じて
ブランド人気復活をアピールし始めたクリスチャン・ディオール。
テイラー・スウィフトと夫のトラヴィス・ケルシーもクリスチャン・ディオール・クチュールのウェディング・ドレス&タキシードを着用したことが報じられているけれど、
昨今NYで度々見かけるのがクリスチャン・ディオールのメダリオン・バックルのベルトなのだった。
2026年は近年アクセサリー部門でジワジワと売り上げを伸ばしてきたベルトの当たり年と言われ、
中でもメダリオン・バックルのベルトはディオールだけでなくセリーヌ(写真中央、上下)やボッテガ・ヴェネタ(写真左上)、ロエヴェ(写真右下)、
ニューヨーカーのラグジュアリー・ブランド、Khaite/ケイト(写真右上)なども手掛けるけれど、メダリオン・バックルの元祖と言えば
ウェスタン・スタイルで、バックルにターコイズやインディアン・モチーフを埋め込む手の込んだビンテージ物になると、一流ブランド品を上回るお値段。
写真左下のラルフ・ローレンは、そんなウェスタン・テイストのいぶしたようなメタルのシンプルなメダリオン・バックルをフィーチャーしたベルトを手掛けているけれど、
ウェスタン・ルックというのもブーツ、シャツ、エルメスも手掛けるバンダナ柄のショールやスカーフ等、カジュアル・ファッションのカテゴリーでジワジワ売り上げ伸ばし続けるカテゴリー。
ウェスタン系でも、一流ブランドのものでも、メダリオン・ベルトはバックルのインパクトが強いので、シンプルな服装の目玉アクセントとしてのコーディネートがスタンダードで
逆にベルトさえすれば普通のトップ&ボトムが今時のスタイルに見える利点をもたらしているのだった。
そのメダリオン・ベルト・トレンドの台風の目になっているのがクリスチャン・ディオールで、
同ブランドのメダリオンは、フランス語読みの”メダイヨン”と呼ばれる繊細なリボンが結ばれた楕円形で、ルイ16世様式やロココ様式に着想を得たもの。
デザインのルーツはクリスチャン・ディオールが1946年に初のファッションショーで使用した楕円形の背もたれの「メダイヨン・チェア」で、以来ブランドのシグネチャーになって来たのが楕円のエンブレム。
ブランドのファンでなくとも馴染みがあるメダイヨンを用いて、ハンドバッグ、シューズ、ジュエリー、スウェット、デニム、ベースボール・キャップ、バッグ・チャーム等、幅広いアイテムで
”メダリオン・コレクション”を展開しているのがディオール。 メダイヨンには縦長のデザイン、横長のデザイン、メダリオンのフレームだけをフィーチャーしたデザインがあって、
ファッション系のインフルエンサーがSNS上でプロダクト・バラエティを大特集しているのが昨今。
ブランドの80年前からからのシグネチャー・モチーフ復活をメダリオン・ブームとシンクロさせた現在のディオールは今ファッション業界で最も注目されるブランドにカムバックしており、
デザイナーのジョナサン・アンダーソンが、かつてグッチを復活させたトム・フォードのような手腕を発揮することが期待されているのだった。
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執筆者プロフィール 秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。 |


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