Apr Week 1, 2024
“Pebble Bucket Bag”
ぺブル・バケット・バッグ


ファッション誌は3月号と9月号が最も広告掲載数が多いけれど、女性達が新しい季節のファッション&ビューティー・アイテムの購入を考えるのもこの時期。
南半球でも北半球でも、四季がはっきりしている都市部の方が 人々がファッション・トレンドに敏感で、 衣類で季節の変化を感じるだけでなく、衣類によって気分が変化するメンタリティであるとのこと。
加えて人間は、年齢と共に着用する衣類の雰囲気やシェイプ、色や素材の好み、お金の掛け方も変わって来るもので、 さらには社会的風潮や住むエリアの環境、その時々のライフスタイルも少なからず影響するのは言うまでもないこと。
私自身、過去数年で服の好みが大きく変わってしまって、以前のスカート派から、今や完全にパンツ派に移行。 その理由の一つは膝にエイジングを感じるため。 あのクリスチャン・ディオールは「女性の最も醜いボディ・パーツは膝」という考えから、決してミニスカートをデザインしなかったことで知られるけれど、 モデルでも35歳を過ぎたあたりから顕著になるのが膝周りのエイジング。なのでよほどの猛暑でもない限りは、もう人前で膝を見せる服装はしないように思うのだった。




またシューズに関して言えば、手持ちの履き心地が良いハイヒールを履くことはあっても、昨今購入するのは もっぱらブロック・ヒールとフラット・シューズ。 安全かつ 心地好く歩けることが 見た目よりも 優先になってきたけれど、トレンドをチェックしても、以前のような惚れ惚れするような美しいハイヒールはどんどん姿を消して、 アグリーで存在感があるシューズがメインストリームである状況が長く続いているのだった。
服装に話を戻すと、近年の私のファッションは大学卒業以来、最もカジュアルであると自覚しているけれど、 どうしてそうなるかと言えば、きちんとした服装にさほど価値や魅力を見出さなくなってしまったため。 変にきちんとした服装をすると老けたイメージになる上に、レストラン等では来店客というよりレセプショニストやメートルディーの雰囲気が漂ってしまうのだった。 それほど世の中の服装が、様々なオケージョンでカジュアル寄りになっているのが過去数年の傾向。
でも若さという武器が無い状態で シンプルなカジュアルを着用するとプレーン過ぎて、服に構っていない印象を与えてしまうだけ。 そのため毎シーズンの課題になるのは老けて見えず、手抜きにも見えず、自分が着たいと思えて、着心地が良く、メンテナンスに手が掛からない等、 様々なチェックポイントをクリアしてくれるアウトフィットを模索すること。 近年はそんな模索状態から抜け出せないせいもあって 服を買う機会が激減したけれど、 今、クローゼットを見回して「買っておいて良かった!」と思えるようなコスト・パフォーマンス抜群の愛用アイテムと言えば、 デザイナー物のタートルネックや、ボタンフロント・シャツ、ストレート・パンツ、パンツスーツ、トレンチ・コートといった超基本アイテム。 こうした基本アイテムは、一見同じように見える安価な製品は幾らでもあるけれど、やはりデザイナー物の方が着用した時の立ち姿が違って見えたり、ちょっとしたディテールが優れていて、長年着用しても型崩れは無し。 同じデザイナー物でも奇抜で、不必要に高額なアイテムには お金を出す価値はないと思う私でも、シンプルな基本アイテムはお金に見合う価値を認める立場なのだった。 とは言ってもTシャツやタンクトップのような洗濯頻度が多いアイテムになってくると話は別。デザイナーもののTシャツは時に素材が不必要に厚手だったり、 逆にデリケート過ぎてネットに入れた1回の洗濯でクテクテになってしまったこともあり、 一部の例外を除いては良い経験が無いのだった。 その一部の例外と言えたデザイナーTシャツは2000年前後に購入したアルマーニのシンプルなブラックTシャツ。約5年着用した後、やがて部屋着になり、最後には雑巾の役割を果してくれたのだった。




前置きが長くなったけれど、この春、私が真っ先に探していたのが、今ではすっかりカジュアルになった私のワードローブに マッチしながらも、視覚的にアクセントやインパクトになってくれるバッグ。今やシューズのチョイスが限られて、服装もカジュアルになっているので、 毎シーズン、バッグで新風を吹き込まないと新しい雰囲気に刷新されないのが私のスタイル。
そこで今シーズンのバッグとして私が白羽の矢を立てたのが、ロエベのぺブル・バケット・バッグ。 私はパンデミック中の断捨離で、かなりの数のバッグをリセール・ショップで処分したけれど、 その中に含まれていたのが、自分でさえ持っているのを忘れていたエルメスのピコタン。 私がピコタンを使用せずにいたのは、持つ度に日本人の知人に「ピコタンを持っているなんて意外!」、「イメージと違う!」と言われ続けたためで、 すっかりピコタンを持つ自信を喪失した私は、全く使わない状態でクローゼットの奥にしまっていたのだった。
ピコタンは確かに自分らしくないとは思っていたけれど、サイズや使用感は気に入っていたこともあり、 これまでにも探していたのが ”ピコタンとは異なる、ピコタンのようなバッグ”。 なので、今シーズン登場したぺブル・バケット・バッグを見た時に 「これは良いかも!」と思ってしまったのだった。




ぺブル・バゲット・バッグは、取り外し可能なショルダー・ストラップが付いていて、ストラップもハンドルも長さの調節が可能。 ハンドル・バッグとして持っている時は、小学校時代に持ち歩いた上履き用バッグを思い出してしまうけれど、 見た目に新鮮で、ちょっと変わったフォルムのバッグを探していた私には、いろいろな意味で願ったり、叶ったりのデザイン。 ショルダー・ストラップは、ロエベのドーナツ・チェーン・ストラップに替えることも可能。 大小の2サイズがあるものの、大きいサイズの方はピコタン同様、全く私らしくないバッグだと思うのだった。

季節ごとのファッションは、効果的な新アイテムを加えると、それがインスピレーションになって新しい着こなしのアイデアが広がり、 ファッションが変われば、気分が変わるだけでなく、脳にも新鮮な刺激がもたらされるので、それまでとは異なる運気が呼び込むこと可能。 なので私は 人生に変化をもたらしたいと考える人には、着る物や持ち物、部屋の中のインテリア等に これまでとは異なる新しい雰囲気、良い運気をもたらしてくれるアイテムを加えることを奨励する立場。 逆に同じスタイルを続けて、必需品や消耗品しか買わない生活をしていると、見た目も人生もマンネリ化してしまい、 やがては運も人も味方についてくれないようになってしまうとけれど、 その状況に陥ると次に訪れる二次災害がエイジングのスピードアップ。
心身の若さを保つには、食事やスキンケア、エクササイズだけでなく、脳にポジティブな刺激をもたらす 変化、自分を良く見せたり、気持ちを明るくするための工夫やメイクオーバーを積極的に行うべきだと思うのだった。

執筆者プロフィール
秋山曜子。 東京生まれ。 成蹊大学法学部卒業。丸の内のOL、バイヤー、マーケティング会社勤務を経て、渡米。以来、マンハッタン在住。 FIT在学後、マガジン・エディター、フリーランス・ライター&リサーチャーを務めた後、1996年にパートナーと共に ヴァーチャル・ショッピング・ネットワーク / CUBE New Yorkをスタート。 その後、2000年に独立し、CUBE New York Inc.を設立。以来、同社代表を務める。 Eコマース、ウェブサイト運営と共に、個人と企業に対する カルチャー&イメージ・コンサルテーション、ビジネス・インキュベーションを行う。
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